- トラネキサム酸
- 主に肝斑を治療するための内服薬です。メラニン生成要因の1つとされているメラノサイト活性化因子をブロックし、メラニンの生成を抑える効果があると報告されており、シミやくすみの治療に用いられています。肝斑治療においては、抗炎症作用による効果も指摘されています。
- ビタミンE
- 若返り成分との異名を持つビタミン成分です。美白効果を得るためには、ビタミンCと組み合わせると相乗効果が期待できます。
- ビタミンC
- 身体の中では生成されないため何らかの形で摂取する必要がありますが、余分なビタミンCはすぐに排泄されてしまい、身体にためることができません。そのため、ビタミンCが本来持っている多くの有益な作用を得るには、高濃度のビタミンCを血液内に投与する必要があります。
ビタミンCの美肌効果
- メラニンを作る酵素であるチロシナーゼの働きを阻害し、メラニン色素の生成を抑制する美白効果
- コラーゲンを合成する酵素の働きを助けるコラーゲン生成促進効果
- セラミドの生成を促すセラミド生成促進効果
- 皮脂分泌の正常化を助け、抗炎症作用によるニキビ予防や改善効果
- 活性酸素を除去する抗酸化作用
- 白血球の機能を高めて身体の免疫力向上
また、2005年にはアメリカ国立衛生研究所が「大量のビタミンCの点滴はがん細胞だけを選択的に攻撃して、がん細胞を減らす」という報告を発表し、現在では超高濃度ビタミンC点滴はがん細胞を殺すと共に、抗酸化作用でがん細胞の発生自体を抑えるとされています。
当クリニックで使用しているビタミンC製剤(Bioniche
Pharma社製)は、チオグリコール酸ナトリウムやピロ亜硫酸ナトリウムといった防腐剤が入っていないものです。
イソトレチノイン(イソトロイン)(重症ニキビ・酒さ治療)
イソトレチノインは重症ニキビ用の治療薬ですが、酒さに対しても高い効果が認められています。なお、欧米ではニキビの治療の基本薬として認知されていますが、日本ではまだ厚生労働省の認可がおりてないため保険適応ではありません。
服用に関する注意
妊娠中の女性が服用した場合に、胎児への催奇形性のおそれがあります。また、以下の項目に該当する場合は服用ができません。あらかじめご了承ください。
- 妊娠中
- 授乳中
- 精神疾患や心疾患がある
- 肝機能障害がある
- 中性脂肪、コレステロール値が高い
- ビタミンA過剰症
リスク・副作用について
まれに以下のような副作用が起きる場合があります。気になる症状が出た場合、必ず担当医師にご相談ください。
- 赤み
- 紅斑
- かぶれ
- 蕁麻疹
- だるさ
- 肝機能障害